ランニングジョギングスタイル

ランニングの効果で寿命は延びるのか?

出来れば歳を取っても元気で健康に生活をして、寝たきりとかにはならず最後

はコロリといきたいと願っています。定期的にランニングしている事は健康に

も心理的にも良いとされていますが、実際にランニングすることによって寿命

は延びるのでしょうか?



ランニングをする事で変化する事

ランニングすることによって体脂肪率、コレステロール値、血圧の数値は低な

っていく事は分かっています。

そして肺容量、酸素を筋肉に運ぶ能力、毛細血管網が発達するという事もデー

タで出ているようです。

これらの数値やデータを含めてランニングをした!という自己満足をする事で

達成感もあり精神的に良い状態にもなりますので効果としては心身共に健康に

はなるといっても良いのではないでしょうか。

私自身もランニングを始める前と現在とを比べると体重は減った、体が引き締

まった(特にお尻周りから脚の筋肉が出てきて弛んだ部分は少なくなった、顔

のフェイスラインがスッキリした)、筋力が増した、体力が付いた(多少動い

た位では息切れをしなくなった)、腰痛が無くなった、風邪をひきにくくなっ

た(ような気がする)、食べるものや睡眠などで生活習慣を気にする様になった、

等々の変化がありました。

しかし怪我をしたり、関節や筋肉を痛めたり、インフルエンザに掛かって寝込ん

だ事もあるのでいい事ばかりではありません。

ランニングによる身体的メリット

15年間で5万人のデータを分析した研究の結果では、心血管疾患(※)という病気

において全く走っていない人より走ることを始めた人は死亡率が30%減り

長期間にわたって走っている人は50%も死亡率が減ることがわかりました。

※心血管疾患とは、心臓や血管に関わる病気のことで症状が現れずに病状が進

行し、症状が現れた時には重症となるケースがある「サイレントキラー」と言わ

れています。

高血糖により血管の壁が損傷し、そこにコレステロールが蓄積し、蓄積したコレ

ステロールで血管が狭くなり酸素を含んだ血流が減少する事で起る心筋梗塞、脳

梗塞、末梢動脈疾患などの原因となります。

しかし、だからと言って長生きするかしないか寿命が伸びるかどうかは現在結局

のところわからないのです。

確かにランニングを続けることによって肥満、糖尿、脳卒中のリスクは低くはな

ります。

ランナー500人を対象にした研究では複数のがん、神経性疾患、感染症、心血管

関係の死亡リスクが減るという結果も出ていますが、レース中に倒れたり、運ば

れたりする人がいるのも事実です。

ランニングによるリスク

ランニングによって体力はつくかもしれないが、5万2600人のランナーと非ラ

ンナーを調査の結果、週に20マイル(約32キロ)以上走っているランナーは相

対危険度が上がっていたという結果もあるようです。

レースでサブ4やサブ3を目指すのには月間100km、200kmを走るという事も

言われていますが年間通して月200kmのランニングとなると相対危険度を上げ

てしまう可能性も出てきてしまうということになります。

しかし、別の研究で65万人の男女のデータを分析したところ週あたり7,5MET運

動強度指数※(推奨)の運動をするとしない人より病気のリスクが20%減少し推

奨強度の5倍の定期的な運動をしている人は39%リスクが減ったとなっていて、

それを超えると31%とリスクは増したがそれでも何もしないよりは病気のリスク

は減っている事も事実のようです。

あまりにも回数や距離をあげたり強い負荷を掛けたランニングやスポーツは筋力

がアップしたり記録を伸ばしてりする事はできるが、健康面や病気、死亡のリス

クという面かからすると必ずしも良い訳では無いようです。

ランニングをする事によって体力を使います。特にレースやレース前のトレーニ

ングで普段以上の負荷を掛けた運動をする事で抵抗力や免疫力が低下する事もあ

ります。

強い負荷を掛けたレースやトレーニングの前後には十分なケアをしないとリスク

は上がってしまいます。

METs(運動強度指数)

スポーツ

5,0

軽度のエアロビクスダンス

6,0

軽いジョギング、ウォーキング

7,0

ジョギング、競歩

8,0

ランニング8km/時

9,0

ランニング8.4km/時

10,0

ランニング9,7km/時




抵抗力、免疫力を低下させないケアの方法

・サプリなども含めて十分な栄養を取る

 (ランニング前やランニング中に補給食を取る人は多いのですが、ランニン

  グ後にも補給食を取るのはとても効果的です。プラス糖質、たんぱく質な

  どバランスの良い温かい食事を心がけましょう)

・身体を冷やさない

 (マラソンのレースは秋から冬の比較的寒い時期に行われる事が多いのでレ

  ースの後など疲れてそのままでいると身体を冷やしてしまいます。

  すぐに着替えたり暖かい場所に移動する事をオススメします)

・清潔を保つ

 (うがい、手洗い、出来ればすぐにシャワー浴びて付着した汗や汚れを落

  としましょう)

・十分な睡眠を取る

 (イスやソファーなどで寝ずに、リラックスした服装でちゃんとベットで

  睡眠を取りましょう)

まとめ

ランニングをする事で寿命がのびるとは言い切れないが

年齢がいっても始められ続けやすいランニングは適度な量の継続的な運動で病

気のリスクや相対危険度の減少にはなる事は証明されています。

しかしアスリートにような強い負荷を掛けたトレーニングは逆にリスクが上が

って来る事もあります。

ランニングする事が慣れてきて継続できるようになってくると、時間や距離が

気になってきますがトレーニングのやり過ぎにならないよう計画的に身体を動

かす事と体のケアが効果的なようです。