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2019年9月15日東京オリンピックのマラソン代表を決めるMGCマラソングランドチャンピオンシップ。設楽悠太選手は選抜を期待されて迎えたMGCでまさかの14着ゴールでレースを終えた。
レース前の会見での宣言通りスタート後一人で飛び出し37km地点までトップを走りつつけながらも失速し後続に抜かれて代表選抜はおろか記録的にもトップランナーとしては平凡な記録に終わった。それでも人気と期待が衰えない設楽悠太選手について調べてみました。
設楽悠太選手のプロフィール
設楽悠太選手のMGC結果
設楽悠太選手にとっての東京マラソン
設楽悠太選手と怪我
設楽悠太選手の兄弟、兄 設楽啓太
設楽悠太選手の練習
まとめ
設楽悠太選手のプロフィール
設楽悠太(したら ゆうた)
1991年12月18日埼玉県の生まれ、2019年10月現在で27歳
身長174cm 体重48kg
テレビや画像を見ると細くてもしっかりした身体はもっと大きく見えるますがこの身長でこの体重はマラソン選手ならではなのでしょう。
双子の兄の影響で小学校6年から陸上を始める
全国中学校駅伝大会、全国高等学校駅伝競争大会と兄と共に出場を果たしている
大学は駅伝の強豪である東洋大学に兄と共に進み、
箱根駅伝では4年間で4回出場し3回の区間賞、2回の優勝を経験している
大学卒業後はHondaに入社し現在も所属している
設楽悠太選手のMGC結果
東京オリンピックマラソン競技の代表をかけたMGCでは大迫傑、井上大仁、服部勇馬と共に大本命の4人とされて多くの期待が寄せられていた。レース前日の会見では勝負所を前半の10kmとして前半勝負を宣言しました。当日はスタートから宣言通り一人ハイペースで飛び出し、他の選手を動揺させ観客を沸かせました。レースは前半10kmどころか30km過ぎまで一人でトップを走り一時は2位集団を2分以上の差をつけて引き離し独走でした。30km過ぎからペースを落とした設楽悠太選手は37kmを過ぎて2位集団に抜かれそのままついて行くことが出来ず順位を落として結果14着でのゴールとなりました。順位もタイムも期待の結果ではありませんでしたがMGCを盛り上げレースを面白くしたのは設楽悠太の走りと言って過言ではないかと思います。暑い時期のレースで他の選手はキャップやサングラスなどをしていましたが設楽悠太選手はキャップなどは被らずに走ったことが影響したかどうかはわかりませんが、そういえばサングラスなどをしている設楽悠太はあまり見た事がないかもしれません。あえていつもどおりに走ったのでしょう。
設楽悠太選手にとっての東京マラソン
2017年の東京マラソンが設楽悠太選手の初マラソンとなった。前半から外国勢のハイペースについて行くも30km辺りからペースを落とし、この時の記録は2:09:27で日本人3着、全体で11着だった。
翌2018年の東京マラソンもハイペースな争いとなり、果敢について行き惜しくもトップから41秒差で全体2着、日本人1位となった。この時の記録が2:06:11で16年ぶりに日本男子マラソンの記録を塗り替えた!おまけに日本記録更新報奨金の1億とMGCマラソングランドチャンピオンシップの出場権も獲得してしまった。
設楽悠太選手にとってはマラソン初挑戦の大会でもあり、日本記録更新、MGC出場権、報奨金1億を獲得する事になったおそらく印象深いレースなのではないかと思う。
しかしこの16年ぶりのマラソンの日本記録は同年約5ヶ月後に大迫傑によってやぶられている。
設楽悠太選手と怪我
2018年2月の東京マラソンで日本記録を更新したニュースは広く伝えられましたが、その後に右足脛の疲労骨折の事ははあまり知られていなかったのではないでしょうか。2018年の約7ヶ月ほどはリハビリに費やし、9月には5000mの記録会で13分51秒を出していますが、当初予定していたベルリンマラソンは断念しました。しかし11月の上尾シティハーフマラソン、そして12月には福岡国際マラソンに復帰してタイムは2:10:25で4位。2019年7月のゴールドコースとマラソンで川内優輝、服部勇馬らが参加する中2:07:50の大会新で見事優勝しているので、怪我からは完全復活していると言っていいのではないかと思います。
出典:https://www.nikkei.com/
設楽悠太選手の兄弟、兄 設楽啓太
身長169cm、体重48kgと弟悠太よりやや小柄な体格である。
学生時代から陸上の設楽兄弟というのは有名でした。兄 設楽啓太選手は小学校の6年で陸上を始め弟悠太に影響を与え中学、高校と駅伝などで区間賞を多数受賞しており、東洋大学までは弟悠太と同じく箱根駅伝も4回出場、区間賞1回、2回の優勝に貢献している。東洋大学卒業後はコニカミノルタに所属していたがケガなどもありコニカミノルタを退社し一時所属無しの時期があったが現在は日立陸上競技部に所属するトップアスリートである。
残念ながらMGCの出場権は獲得出来なかったものの、東京オリンピック出場の可能性は設楽啓太選手もまだ残されている。ワイルドカード枠で日本記録を更新する事で3人目の代表に入る事ができるのです。
設楽悠太選手の練習
スローペースよりハイペースが自分のリズムだと言っている設楽悠太選手ですが、練習はそんなにハイペースで追い込んだ練習をしているようではなさそうです。マラソンの練習で走るのは30kmまでを3分30秒のペースで走り、ハーフや駅伝で勝負勘を付けているようです。既成の練習は嫌いで試合が大好きというところが強さの秘密かもしれません。また体幹を鍛えてフォームを維持する大迫傑とは反対に体幹トレーニングする必要はないというインタビューも興味深いところです。ちなみにMGCで履いていたシューズはナイキのヴァイパーフライ ネクスト%ですが、練習時はナイキ ズ―ム フライ、ナイキ フリーを履き分けているようです。
まとめ
練習の方法も独特の設楽悠太選手は食事も野菜が嫌いでお菓子が大好き、レースの朝食はホテルのバイキング、お酒も好きで飲みにも出掛けるようですが、終電までには帰り翌日の練習は絶対に出る。そんな一般の人と変わらないようなところがありつつも大きな記録を持ち、日本の陸上界マラソン界を牽引していけるところが魅力であり、人気の秘密の一つではないかと思います。
東京オリンピックだけでなく、これからのマラソンをより楽しく面白くしていっていただける事を期待していきたいと思います。
それでは Enjoy running!