2020年東京オリンピックまで1年を切り、オリンピックムードがだんだんと盛り上がって来ています。こんにちはランング歴9年の一般市民ランナーのワタナベです。
オリンピックの中でも注目したいのはやっぱりマラソンなんです。そのマラソン競技に向けてMGCが2019年9月15日に行われます。そのMGCのマラソンの選考とMGCを勝ち抜いてオリンピックに出場する選手は誰か?の予想をご紹介します。
MGCって何?
MGC選考、東京オリンピック代表選考はどうやって行われるの?
MGC出場選手男子 31名
MGC出場選手女子 12名
MGCオリンピック出場選手の予想と期待
まとめ
MGCって何?
マラソングランドチャンピオンシップ Marathon Grand Championship を略してMGCと言います。公平、公正にオリンピック代表選手を選考する為にできた画期的なシステムで、2020年の東京オリンピックのマラソン競技の代表選考に向けての競技会となります。
2017-2018シーズン、2018-2019シーズンの男子は5大会、女子は4大会で順位とタイムをクリアするとMGCへの出場権を獲得できます。
男子は31名、女子は12名、計43名が発表されています。
そしてその中からオリンピック代表となるのは男女各3名づつとなるわけですが、今回2019年9月15日のMGCでは各2名が決定し残り1名はMGCファイナルチャレンジにて決定します。
日程:2019年9月15日 男子8:50スタート、女子は9:15のスタートになります。
MGCを観戦したいゴールの瞬間を目撃したい!人は下の記事を読んでみてください
2019年MGCマラソングランドチャンピオンシップの観戦と結果
MGCマラソングランドチャンピオンシップのコースと観戦ポイント!
MGC選考、東京オリンピック代表選考はどうやって行われるの?
出典:http://www.mgc42195.jp
MGCシリーズ
MGCはMGCシリーズとして2017から始まっています。
2017-2018シーズン、2018-2019シーズンの
男子 北海道マラソン 福岡国際マラソン 別府大分毎日マラソン 東京マラソン びわ湖毎日マラソン
の5大会
女子 北海道マラソン さいたま国際マラソン 大阪国際女子マラソン 名古屋ウィメンズマラソン
の4大会
を対象として大会ごとに順位とタイムをクリアするとMGCへの出場権を得られのです。
順位とタイムは大会ごとなので大会によって違います。
例えば びわ湖毎日マラソン 男子 2:11:00 3位以内 又は2:10:00 6位以内
名古屋ウィメンズマラソン 女子 2:18:00 3位以内 又は2:27:00 6位以内
というようになっています。
ワイルドカード
もう一つワイルドカードがありこれは2017年8月1日~2019年4月30日間の競技会で条件を満たした選手がMGC出場権を得られのです。ワイルドカードでの出場条件は
- 男子2時間08分30秒以内、女子2時間24分00秒以内
- 期間内の上位2つの記録の平均が、男子2時間11分00秒以内、女子2時間28分00秒以内
のいづれかを満たした選手となります。
この順位とタイムをクリアした選手男子31名、女子12名がMGCへの出場権を獲得し2019年9月15日のMGCで東京オリンピック代表をかけて走ることになるのです。しかしここで東京オリンピック代表に選ばれるのは各2名だけです。1名は当然優勝者で、優勝すればオリンピック代表に内定します。
もう一人は2位3位のうち「MGC派遣設定記録」を国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会で突破している選手が代表になるとあります。ここが「んっ?」てなるところなんですが、MGCで3位でも他の大会(国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会)で「MGC派遣設定記録」を出していればOKということなんですが、「MGC派遣設定記録」が男子は2:05:03,女子は2:21:00で日本新記録を塗り替えていないとこれに当てはまらないので、実質的には2位の選手が代表になります。
MGCファイナルチャレンジ
さてここで2名が決定するわけですが、もう1名はMGCファイナルチャレンジとして、2019年冬から2020年春の対象となる競技会で派遣設定記録を上回り最も早いタイムを出した選手が代表になります。派遣設定記録は男子 2:05:49、女子は 2:22:22となっておりこれもほぼ日本新記録のタイムになります。これを突破する選手が出ない場合はMGCで3位の選手が代表になります。
MGC出場選手男子 31名
MGC出場選手 |
自己ベスト |
自己ベストの大会 |
所属 |
大迫傑 |
2:05:50 |
2018.10シカゴマラソン |
Nike |
設楽悠太 |
2:06:11 |
2018.2東京マラソン |
Honda |
井上大仁 |
2:06:54 |
2018.2東京マラソン |
MHPS |
服部勇馬 |
2:07:27 |
2018.12福岡国際マラソン |
トヨタ自動車 |
今井正人 |
2:07:39 |
2015.2東京マラソン |
トヨタ自動車九州 |
藤本拓 |
2:07:57 |
2018.10 Chicago Marathon |
トヨタ自動車 |
木滑良 |
2:08:08 |
2018.2東京マラソン |
MHS |
中村匠吾 |
2:08:16 |
2018.9ThBmwberlinMarathon |
富士通 |
中本健太郎 |
2:08:35 |
2013.2別府大分毎日マラソン |
安川電機 |
山本憲二 |
2:08:42 |
2019.3びわ湖毎日マラソン |
マツダ |
佐藤悠基 |
2:08:58 |
2018.2東京マラソン |
日清食品グループ |
宮脇千博 |
2:0845 |
2018.2東京マラソン |
トヨタ自動車 |
山本浩之 |
2:09:12 |
2017.2東京マラソン |
コニカミノルタ |
上門大祐 |
2:09:27 |
2017.12福岡国際マラソン |
大塚製薬 |
橋下崚 |
2:09:29 |
2019別府大分毎日マラソン |
GMO アスリーツ |
岩田勇治 |
2:09:30 |
2019.2別府毎日マラソン |
MHPS |
園田隼 |
2:09:34 |
2018.2別府毎日マラソン |
黒崎播磨 |
荻野皓平 |
2:09:36 |
2018.2東京マラソン |
富士通 |
一色恭志 |
2:09:43 |
2018.2東京マラソン |
GMO アスリーツ |
村澤明伸 |
2:09:47 |
2018.2東京マラソン |
日清食品グループ |
福田穣 |
2:09:52 |
2018.7GoldCoastAirport Marathon |
西鉄 |
竹ノ内佳樹 |
2:10:01 |
2017.12福岡国際マラソン |
NTT西日本 |
髙久龍 |
2:10:02 |
2019.4ハンブルクマラソン |
ヤクルト |
大塚祥平 |
2:10:12 |
2018.2別府毎日マラソン |
九電工 |
神野大地 |
2:10:18 |
2018.2東京マラソン |
セルソース |
鈴木健吾 |
2:10:21 |
2018.2東京マラソン |
富士通 |
河合代二 |
2:10:50 |
2019.3びわ湖毎日マラソン |
トーエネック |
堀尾謙介 |
2:10.21 |
2019.3東京マラソン |
トヨタ自動車 |
藤川拓也 |
2:10.35 |
2019.3東京マラソン |
中国電力 |
岡本直己 |
2:11:29 |
2018.8北海道マラソン |
中国電力 |
谷川智浩 |
2:11:39 |
2015.4長野マラソン |
コニカミノルタ |
※出場権を獲得したが川内優輝・二岡康平・山岸宏貴の3名は辞退して世界陸上ドーハ大会の日本代表に出場予定です。
MGC出場選手女子 12名
MGC出場選手 |
自己ベスト |
自己ベストの大会 |
所属 |
安藤友香 |
2:21:36 |
2017.3名古屋ウィメンズマラソン |
ワコール |
福士加代子 |
2:22:17 |
2016.1大阪国際女子マラソン |
ワコール |
松田瑞生 |
2:22:23 |
2018.9ベルリンマラソン |
ダイハツ |
前田彩里 |
2:22:48 |
2015.3名古屋ウィメンズマラソン |
ダイハツ |
関根花観 |
2:23:07 |
2018.3名古屋ウィメンズマラソン |
日本郵政グループ |
小原怜 |
2:23:20 |
2016.3名古屋ウィメンズマラソン |
天満屋 |
前田穂南 |
2:23:48 |
2018.1大阪国際女子マラソン |
天満屋 |
岩出玲亜 |
2:23:52 |
2019.3名古屋ウィメンズマラソン |
アンダーアーマー |
上原美幸 |
2:24:19 |
2019.3名古屋ウィメンズマラソン |
第一生命グループ |
一山真緒 |
2:24:33 |
2019.3東京マラソン |
ワコール |
野上恵子 |
2:26:33 |
2018.3名古屋ウィメンズマラソン |
十八銀行 |
鈴木亜由子 |
2:28:32 |
2018.8北海道マラソン |
日本郵政グループ |
※出場権を獲得したが谷本観月・池満綾乃・中野円花の3名は辞退して世界陸上ドーハ大会の日本代表に出場予定です。
MGCオリンピック出場選手の予想と期待
さて難しい予想ですが
男子は記録的にいくと大迫傑が2019年の東京マラソンの棄権もあったのでここで勝ちにくると思いますが、記録は20秒程の差の設楽悠太も当然優勝候補です。
2018年のアジア競技大会金メダルを取っている井上大仁、タイムでなく優勝をというスローペースのレースになると粘りの園田隼、後半のスピードが持ち味の服部勇馬もそして最年少の堀尾謙介も侮れません、駅伝の活躍で人気の神野大地も25歳でまだまだここから伸びるのではないでしょうか。
そしてこの中で今マラソン界を席巻しているナイキを使っているのが大迫、設楽、服部、堀尾です。井上、岡田はアシックス、神野はニューバランスを履いているようです。このシューズの戦いも見ものです。
ホクレン網走走ってきました!
今のところ順調。 pic.twitter.com/K871NsZ32u— suguru osako (@sugurusako) 2019年7月23日
銀座!#厚さは速さだ pic.twitter.com/J2ykTq5lRP
— 設楽 悠太 (@Honda_1218) 2019年2月18日
女子も記録からいくとやっぱり安藤友香が本命か?そして直近の名古屋で自己ベストを出している岩出玲亜、安定して速い走りの松田瑞生、1万mからマラソンに移っていきなりMGC獲得の関根花観も力強い走りを見せてくれるでしょう。22歳の前田穂南、一山真緒もどんな走りを見せるのか期待したいです。
そして女子のシューズは安藤友香はミズノ、岩出、松田はミムラボ、関根がナイキ、前田アシックス、一山がアディダスと分かれています。ちなみにミムラボとはニューバランスと現代の名工と呼ばれるシューズ職人の三村仁司氏との提携で作られた匠のシューズです。ミズノ、アシックス、ミムラボと日本の技術も応援したいですね!
#日本選手権 2018
女子10000m 決勝
🥇松田瑞生 (ダイハツ) 31′52″42連覇っ\( ¨̮ )/!!! pic.twitter.com/7u3zs0Qpc0
— か え 🍁 (@k_7250) 2018年6月22日
まとめ
いかがでしたでしょうか、MGCはオリンピック代表の選考をわかりやすく、誰もが納得できるような形にしたものです。
オリンピックの向けて実力が上向いている選手が選考されるようなシステムで、ワイルドカードやファイナルチャレンジなどを加えてたくさんのチャンスを用意しているものになっていると思います。
しかも東京でのオリンピックの代表なので走る選手も応援して観ている方も力が入る事間違いなしです。みなさんは誰を応援しますか?
是非MGCを実際に走っているところを観戦したいという人はこちらも読んでみてください。MGCマラソングランドチャンピオンシップのコースと観戦ポイント!
それでは Enjoy Running! Enjoy MGC!